優等生の自分を捨てる

実家の片付けをバタバタしていて、
姉が見つけたのは、
私の中学時代の通知表だった。

あと原稿用紙に書かれた文章。
大学志望をした理由を作文にしている、
これは高校の受験の小論文で出るかも?
と書かされたものだ。

大学入試の受験票、入学時の振り込み用紙。

高校の恩師からの手紙、父宛だ。

中学時代の評定は、体育をぬかしてほぼ
5か4。
自分としては苦手と思っていた数学は、
中三ではずっと10だったのが意外だった。
国語も10。
当時の評定は絶対評価で10は何人、
9は何人と厳しい制限があったはずで、
それで常にこの成績を保っていたのは、
我ながらすごい。
英語は得意と思っていたが、5段階評価ではずっと4。
5教科は英語をぬかして、
5の評価が当たり前だったらしい。

しかし素行の見識はひどいもので。
今の通知表は当たり障りのないことしか書かれないが、
昭和の時代はズケズケと書いてくれたものだ。
言葉使いが悪い、自分勝手、提出物や宿題をやらないなど。
勉強ができても、
友達からはガリ勉と思われたくなくヘラヘラしていたのが、
大人にはそのまま私の欠点とうつったらしい。

勝気とか、リーダーシップが取れるようになるだの
書かれていたのは意外。
宿題を提出しなくても、評定が高いのは、
やはり昭和の評価だなと思うが、
宿題をしなくてもテストでは高得点だった自分は、
すごいなと感心した。
中三の夏は受験勉強に励んだが、
それまではテスト前以外で勉強はしていない。
要領が良かった。

本を読むのが好きだったので、
文章を読むのが早い。
問題文の理解も早かった。
珠算をしてたので、計算問題も苦ではなかった。

じゃんけんで負けたから、
仕方なく引き受けた図書委員長の肩書。
娘息子に見せたら、自慢かよ、と。
確かに。

母の言葉も書かれていて、休みは料理や、
年末の大掃除を手伝ったことなどが書かれている。

大学受験前の作文は、
きちんとまとめて書かれていたが、
具体性に乏しい。
大学のこの学部に入学して、何になりたいか?
明確な将来のビジョンがないのだから、
スカスカな内容。
実際の受験では、このテーマの小論文が出なくて良かった。

国際感覚を磨き、
世界に通じる人間になりたいとか書かれている。
ヤバい、今は、単なるパート主婦になってしまった。
受験対策用に書かされた建前で、
熱い思いは当時もなかったと思うが、文章化されて残っていると、
恥ずかしい。

恩師の手紙は、
大学合格時に私に猛烈な受験指導をしてくれた先生方に、
母がお礼を送ったからだ。

(私)さんは私の教員人生で印象深い生徒になりました。
○○高校を語る時、
必ずや名前が上がる卒業生でしょう、などなど。
先生の達筆な筆で書かれていると、
なおさら、ありがたみが感じられるが、
誇らしさより、読んでいて恥ずかしくなってきた。
お礼を送った両親への先生のリップサービスなのだろうが、
今現在の私ときたら、どうだろう。

先生、お母さん、がんばらなくってごめん。
職業婦人になりなさい、と言われていたことを、
思い出すのだけど、実現できなかったな。
猛烈な罪悪感が。
私ときたら、のんびりした普通の主婦で過ごしている。

しかしながら、高校時代、
勉強しろ勉強しろとお尻を叩かれただけでなく、
優等生として特別扱いしてくれた先生方のおかげで、
私はプライドを保ち続けているところもある。
父も母も、勉強が出来た娘を自慢に思っていて、
こんなものを残していたんだろう。
兄嫁は、父から私のことをやたら自慢された、と言っていたし。

まあそれが心の支えになっていたのなら、
教育費はかけてしまったかもしれないが、良しとしよう。
振り込まれていた入学金、授業料はビックリするほど安かった。
当時は国公立は安かったんだな。

家族に自慢しても相手にしてもらえなかったし、
通知表他、これらのものは捨てることにした。
私は優等生じゃないが、
今とても幸せだ。それは間違いない。

ガリガリ勉強して、ガリガリ仕事を続けていたら、
家事や育児が満足にできて、
精神的に満足できたかどうかは知らない。
自分の能力としては無理だったろうと思う。
仕事と家庭を両立している主婦を見ていると、
バリバリカッコ良い人ばかりじゃない。

夫、親兄弟に素直に甘えられる環境にいて、
バランス良く仕事を続けている人たちに、
今でも私は嫉妬するが、
自分の今の生活に満足している。
こじんまりとしているのは、
自分が手をかけられることにしか、
手を出さないからだ。

葬儀の時も手伝いをしてくれた夫や、子ども達。
子ども時代の私と違って、優等生じゃないけど、
私の子ども時代より、心優しく素直だと思う。
年下のいとこたちにも優しいし。大らかだ。
毎日大笑いして過ごしているのは、家族のおかげ。
私が育てたつもりだけど、夫に似たんだろうか。
こんなのは当たり前すぎて、評価はされづらいけれど、
勉強が出来るより、
ずっとずっと素晴らしい美点じゃないかと思う。

手紙を捨てたとしても、
先生方、親への感謝は忘れないようにしよう。
培ったプライドは、変な方向に向けない。
でも、もう自分は優等生でなくてもいい。

こたつで一日中ゴロゴロしていた幼児期に戻ろう。
本を読んではその辺を散らかして怒られていた。
楽に楽しく、のんびり暮らす、出来る人でなくて良い。

大人になったら他人からの評価なしで、
自分自身の幸せをきちんと感じたい。



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平常心、平常心

明日は仕事、行かなきゃ。
朝の家事をすませて行けるか、心配だ。
遅刻しないで無事に行けるか、心配だ。
仕事もミスしないで出来るか、心配だ。

普段何にも考えないでできることが、
自信が持てなくなる時がある。
明日はレジ業務があって、
これがいつも苦痛に感じる。
接客業はつらい。

心はともかく、
体はガチガチに固まらないよう、
夜はストレッチをして寝る。

不安な気持に気づけなかったり、
知らない振りして、
仕事に出かけるのでなく、
とにかく集中を心がける。
今は、普通の状態じゃないからと。

興奮して舞い上がらないように、
落ち込まないように、
自分の感情をコントロールすることは、
難しい。

朝は溜まっていたゴミをちゃんと捨てられた。
洗濯物もちゃんと干せた。

職場で休んだことを謝りつつ、
仕事も滞りなく、ちゃんとできた。
レジも不安だったけれど、
落ち着いて笑顔で出来ている、大丈夫、
と作業の途中に感じることが出来た。

途中手をブラブラしたり、
肩をストンと落としたり、ゆるませる。
派手に体操はできないけれど、
体がガチガチにならないように。

買い物をすませて、
無事帰宅できてホッとしている。
今日は娘の塾もない、
ゆっくりできる。

心が整わない時、
適度に体を動かすのは有効だと実感できた。
過食やお酒などで気を紛らわすのは、
体が重くなるだけ。

あと、ぬいぐるみを抱きしめるのも、
心が癒される。
いい年して、何で?と思う発見だ。

ペットだったら、もっと効果があるのかな?
と思うのだけど、私は生き物は飼わない。
動物嫌いではないのだけど、
ペットを飼った経験がないし、
飼いたいと思ったことがない。
責任を負えないから。

そんなことより明日は娘の入試の合格発表、
もしも?という嫌な結末を想像してしまうと、
ぎゅーっと心が縮む。
大丈夫大丈夫と慰める自分が一方でいる。
今悩むことではないし、
今できることはないのだから。

かるい生活

群ようこさんのエッセイを買った。

ここしばらく読書などする余裕はなく、
ぼんやりテレビを眺めては、
オリンピックに憤慨しているだけだった。

大好きな作家さんなのに、
私にとって
ハードカバーの本を買うのはぜいたくで、
この本は買おうか悩んでいたものだった。
節約の観点では、
図書館で探すべきだったが、
最近起こった一連のあれこれで、
自分に対してのご褒美みたいな感覚で、購入。

還暦を過ぎた彼女の身体に起こるあれこれが、
ユーモアを交えて書かれているが、
正直こんなに繊細なものかと、びっくりした。

毎日の天気や湿度、甘いものの摂取、
風呂の温度で、てきめんに調子が悪くなるなんて。
飲酒や激しい運動なんかしていないのに。

洋服も靴も、
好みや流行、自分の体型に合う合わない、
ではなく、楽なものでないと、体調に関わるなんて、
考えたこともなかった。
靴は体のむくみで靴擦れ、
洋服の生地が原因でアレルギーの湿疹ができる、
なんてことも、若い頃なら信じられない。

群さんが特別に弱いのか?繊細なのか。
年を取るとそうなる危険性がある、
と教えてくれるのはありがたかった。

父の葬儀で久しぶりに姉にも会ったが、
甘いものをやたら口にしていたのでびっくりした。
自分史上最高に太ったと嘆く姉の横顔を見ると、
あごのラインがたるんでいるし、
パンツスーツのお尻のラインが違ってきている。
私も兄も甘いものが好き、父もそうで、糖尿病だし。
家系なのかもしれない。
これはもう依存症に近いのかも。
年齢とともに嗜好も変わる。

甘いものを食べるだけで、
むくんだり、体が不調になるのは、困る。
編み物だけで、
体がガチガチになって、肩がこるとかも、
最近私も経験した。

酒も飲み過ぎると、気分が悪くなるし、
(アルコールには強い方だったが過信は禁物)
年取ると、羽目を外せない。
人生の数少ない楽しみをセーブしないといけないのは、
なんかつらい。

パート先では、
これくらいの年齢の女性もいるけれど、
仕事が忙しく、なかなかこんなことを喋る暇もない。
聞いたら、ボロボロ愚痴が出て来るんだろうか。
あちこち痛い、体調が悪い、
と嘆かれるばかりでは、
話を聞いていてもつまらないだろうから、
群さんのエッセイは、私にとってはひどく有益だ。

ただ、作家さんと違って、
漢方薬局やリンパマッサージに通う
経済的な余裕が私にはないので、
自己流のマッサージと
ストレッチとヨガとツボ押しに頼ることにする。
これだけで、私の体は保てるのか。

不用品の断捨離も、
読んでいるとすがすがしくて、
ガラクタだらけの実家のことを思うと、
私も調子が良くなったら、やらないとと思わせるし、
家族との断絶も(群さんはお母さんと弟さん)年を取ると、
こういういざこざは普通にあるものなのかもしれない、
と覚悟する。

父の葬儀では、バラバラになっている親戚の近況を、
目の当たりにした。
叔父夫婦は別居でいとこの一部は欠席。
従姉が姉妹仲たがいをしているらしく、
葬儀には来てくれたが、
お互いそっぽを向いていた。
おととしの父の入院では、
姉妹で見舞いに来てくれたのに、
何があったんだろう。

今は父の死でバタバタしているが、
いずれ、うちの兄妹も、とヒヤッとさせられる。
どちらかのつもりつもったものが、
爆発する瞬間が来るのだろうかと。

父の退院の時、私の小爆発があった。
音信不通にはならなかったのは、
その後も父の通院等で、
兄妹で協力してやらねばならないことがあったからだ。
親がいなくなることで、
兄妹の関係も不要になる日がくるんだろうか。
関係を継続しようという努力がいらなくなる。

そんな未来は寂しい老後ではなく、
私にとってかるい生活になることを祈るしかない。


オリンピックでモヤモヤ

家で休む時は、ダラダラとテレビを見る。
平昌オリンピックのニュースが、
ジャンジャン流れるんで、話題に事欠かない。
それをぼんやり見ている。

北朝鮮がしゃりゃり出ているので、
何となくもやっと、スッキリしないオリンピックだ。

韓国開催だからか、
日本選手の点数が伸びないように思うのは、
ひいき目だろうか。
私もフィギュア団体戦の宮原選手の得点に
納得がいかない一人だ。

美女応援団のお面をかぶったシュールな応援とか、
見ていて気持が悪い。
今夜アイスホッケーの試合が行われるが、
超アウェイな日本チームが気の毒だ。
美女応援団はどこでも注目を浴びて、
人気みたいだけど、
みんな素直な気持ちで称賛しているわけではないし。

ひどい天候が、選手たちを苦しめているのも。
スポンサー関係で、試合の時間が朝早いのも。
アスリートは、つらいな。
メンタルも、鍛えられていないと。

一番人気の羽生選手も入国の会見で、
目の下にはクマが出来て、
げっそりしているように見えて、
ぎょっとした。
試合に出て大丈夫?と。
その後の練習後の会見では、
元気そうに見えて笑顔もあって、ホッとする。
顔色が悪く見えたのは、照明の加減?
色んな試練やプレッシャーがあっても、
乗り越えられる精神力と競技にかける執念。
やっぱりこの人すごい。

この人の取るメダルが、
人々のもやもやとした気持ちを吹っ飛ばしてくれるのか。

それにしても、
なんでこんなところでオリンピックを開催したんだろう?
疑問視しながらも、
灼熱の東京オリンピックも、
同じようにひんしゅくを買わないか、
心配。



不安の連続

実家のゴミをクリーンセンターに持ち込んだ。
山の中で、カーナビで行っても不安。
慣れない道は、運転が苦手な私は緊張する。

家に帰ってぐったり寝込む。
グーッと胸が苦しくなる。
以前からそうだが、
父が倒れていた実家に一人で行くのが、
そもそも苦しい。
いつも誰かに付き添ってもらう訳にもいかない。
これから、片付けはずっと続くのだから。

毎日祭壇の水をかえて、お線香をあげるのよ、
と御近所のおばさんが教えてくれたが、
自分では無理だ、各自別居の兄姉も無理だ。
あきらめよう。
お父さんを一人にしないでね、とも言われたため、
心が痛むが仕方ない。

胸の苦しさは、
腰にクッションをあてて寝ると楽になった。

そんな状態だけど、家事はやらないといけない。
冷蔵庫は空っぽ。
買い物に出かける。
夕飯作り。
シチューは作れた、ホッとする。

夜はストレッチ、マッサージ、ツボ押しをして、
リラックスしようと努める。
でも寒気が。
筋肉痛もあるので、熱を測ると37.7℃。

体温計を見て諦めた。仕事は休もう。

朝職場に連絡すると担当社員につなげてくれたが、
何とも言えない反応だった。
トラブル続きで、職場は欠勤、
忙しいため、何にも言えないんだろうなー。

明日は仕事か、
と思う不安、緊張感が苦しい。
父の葬儀でのあれこれ、
思い出して、あれで良かったのか、と思ったり、
今後のことを考えて不安に思ったり。
発熱よりも、あらゆる精神的なものが苦しい。

これが何らかのミスやトラブルを招きかねない。
今日は外出しない、家事もしない。
何もしないことで、余計なことも考えない。

プロフィール

ショコラウサギママ

Author:ショコラウサギママ
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