放浪記を読みはじめる

先日、桐野夏生の、
林芙美子が主人公の小説を読んだ。

林芙美子と言えば、放浪記、
テストではそう答えて○をもらったが、
読んだことはない。

古本屋の100均にあったので買った。

分厚い文庫を、今読み進めている。
親の行商を手伝って、
学校にも行かなかったのに、
どうしてこの文章が書けたんだろう。
詩や和歌や漢文も引用されている、
この教養はどこから?
算術の成績は丙で、そろばんをはじく仕事は、
適当に数字を書き込んで一日でクビになったりしているのに。

本を読むのが好きだった、と記載されている、
そこからか。

あんパンの行商から、カフェの女給、
住み込みの女中、
色んな職を転々として、定まらない暮らし。
飢えをしのぐのもようよう、といった生活も。

まだ途中までしか読んでいないが、
彼女は良く泣き、良く食べる、

行商をしていた親と離ればなれ。
育ちが悪いと、好きな夫の親から結婚を許されなくても、
親を恨んだなんかしない。
お金を貸したり、手紙や物のやり取りを普通にして、
母に会いに行く。

職を転々としても、同僚とは案外うまくやっていく、
どこに行っても同性同士のトラブルがない。
彼女自身が、同棲を妬むという気質がないらしい。

容姿は特別美しくもなく、醜くもなく、
ごく普通の女性なのかなと思った。
女の敵を作りにくい。

階層で言えば、
物書きという肩書をとりのぞけば、
彼女は超負け犬。
酒井順子さんの現代の負け犬より、
当時の女性の地位はもっとずっと低い。
その日暮らし、何の保証もない。

人から足蹴にされるようなことがあっても、
絶望して涙することがあっても、
芙美子は明るい、たくましい。

自分の実生活を考えて、
お客のひどいクレームに、ぞーっとして、
自分のこと?あんなお客がいるのなら、
レジ業務は辞めたい、
と休日中悩んでいた私。

今日出勤して、
もちろんそのクレームは私あてではなかった、
どうして無駄に悩んでしまうんだろう、
不安になるんだろう。

特に昨夜寝る時に、不安に駆られた。
明日はまた仕事かーと。
休日の夜はいつも暗くなる。

だから、今日家から出る時に、こう考えた。
働けるだけ、マシなんだ。
生活の為に、働かねば。
芙美子のようにたくましく図太く。

気持ちが晴れてきた。

あと何年働けば?
子どもが就学しているのは、3年半か。
それまでの我慢。
3年何かあっという間じゃないか。
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